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ねずみの尻尾盗難事件一

         ねずみの尻尾盗難事件一

 子供時代、シナの各地で、毎年必ず愛国衛生運動を行っていた(シナで何か運動を行う時、常に名前に愛国を入れる。例えば愛国学生運動、愛国募金運動、愛国体育運動等)。愛国衛生運動の中心は、いずれも「滅鼠運動」、つまり「ネズミ消滅作戦」である。シナで、80年代、90年代の頃、一部の地域ではネズミが大量に繁殖し、様々な被害を受けた。伝染病の予防をするために鼠の数を減らさないといけない。国の指示に従って、各地の政府機関は、愛国衛生運動委員会(略称愛委会)を設立し、鼠を消滅するために色々な方案を作り出した。私の故郷の愛委会も毎年企業や学校や機関団体で、ネズミ消滅キャンペーンを推進していた。愛委会の要求によると、市の小中学生の学生達は新学期が始まる前に、宿題のほかに一本のねずみの尻尾を出さなければならない。尻尾を出せば出す程、市に表彰され、「滅鼠名人・滅鼠大王」等の栄誉賞を貰える。なぜ鼠の尻尾が標的になったのか、当時まだ小学生の私にはさっぱり分からなかった。先生に聞いたところ、「鼠の尻尾は漢方薬の原料として利用されるそうだ。さらに鼠を減らした証拠にもなる」と言った。これが本当のことならば、まさに一石二鳥だ。学校から尻尾を要求されたのは子供だが、行動をするのは親。新学期が開始する前、自分の子供の為に、親たちは鼠を捕まえようと必死に働いていた。

 小学校四年生の頃、ちょうど市の愛国衛生運動と全国の愛国衛生運動が重なる時期となった。全国で「滅鼠運動」を展開したことによって、鼠の数が大幅に減少した。新学期が始まる前に、親たちは早めに行動しないと鼠を捕まえることが困難になった。しかしその時、私の母は家から50キロ離れた国営工場で働いていて、朝五時に出勤し、夜7時頃帰り、父は仕事をしながら家の近くに住んでいる高齢の両親と子供達の面倒を見なければならない。その忙しい毎日の中、子供のために鼠を探す余裕はなかった。時間は一日一日過ぎて、ついに締切日に迫ってきた。新学期が始まる日の五日前にもかかわらず、なかなか鼠の尻尾を手に入れることができなかった。そして、その日の夜、母と一緒に夕飯を食べる時、私はついに母に文句を言った。

 「お母さん、なんとかしてくれよ。九月一日に鼠の尻尾を出さないと、先生は私の小紅花を減らすよ。せっかく頑張っていたのに」

 「小紅花」というのは紙で作った赤色の小さな花のことだ。我が市の小学校は、向上心、競争心等を培うため、子供達の良好な行為、生活習慣の養成に向けて、「小紅花賞罰制度」を設けていた。それぞれの小学校は、教室の後ろの壁にクラス全員の名前を書いた大きな図表を貼っていた。誰かが一つ良い事をやったら、その小学生の名前の欄の所に、一つの小紅花を付ける。一つの悪い事をやったら、一つの小紅花を取り外される。沢山の小紅花をもらった子供は、先生や親に褒められて、ほかのクラスメートに羨まれる。小学生の私達にとって小紅花はこの上ない栄誉であった。私は小学生の頃、勉強と体育両方共に不得意で、おまけに性格もわがままだし、なかなか小紅花を増やす機会がなかった。私が唯一得意なのは作文であり、小学校三年生の二学期、私の作文は市の小中学校作文コンクールに入賞し、一等賞を貰った。その成績に応じて、小紅花は一気に三つ増えた。しかし、もし今回の新学期に私が鼠の尻尾を出さないと、間違いなく一つの小紅花を取り外される。せっかく頑張って増やした小紅花が、そのせいによって取り外されることは、私はどうしても許せなかった。

 もちろん母も私のそのような気持ちを知っていた。ご飯を食べ終わった時、母の口からやっと返事の言葉が出た。「わかった。なんとかしてあげるわ。」

 そして、その話をしてから四日後、母はなんと鼠の尻尾を持って帰ってきた。しかも二本だった。母は実家が田舎にある同僚に頼んで、その同僚は、さらに自分の両親や兄弟たちに頼んで、家族揃って、一晩中休まずに田んぼの中で懸命に鼠を探した。ようやく二匹の鼠を捕まえて殺して尻尾を取った。貴重な尻尾だけではなく友情の印でもあった。そのおかげで私はその夜、ぐっすり眠ることができた。

 (次回に続く)




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テーマ : 政治・経済・社会問題なんでも
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結果オーライな訳ね…よくある話だ。一般的日本人は嫌う話しだけど…当時の中国では、仕方無かったのかも…いや、むしろ当たり前だったのかも?

ふんふん、そしてそして~

しっぽ

日本では想像もつかない話ですねぇ。
学校にネズミのしっぽを持っていくのは。

うちにも小さいネズミはたまに
行ったり来たりしてますw

国じゅうでやったらすごい量に
しっぽになりますね。

No title

>>日本では想像もつかない話ですねぇ。
学校にネズミのしっぽを持っていくのは。

本日はじめてここへ来ました。私は60代ですが小学校時代に毎年? 雑巾を学校へ提出してました。これは強制奉仕に類したことでしょう。学校、教師が児童生徒を悪利用するのは続いています。教師も雑巾出すべきです。

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支那豚の楽園

Author:支那豚の楽園
洗脳されてなかった一匹の支那豚、かつて支那共産主義青年団に加入した経歴があるけれど、今は立派な反共戦士。私の主張は支那人およびアジア人は日本人から頂いた様々な恩恵に感謝しなければならない。
真実はここへ

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